1,修学旅行初日

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加賀は比較的静かな奴だ。今年度初めて同じクラスになった。滝本と同じで女子との関わりはあまりない。恋愛遍歴もなさそうだ。人間観察をこっちが行っても何もわからなかった少し謎の多い友達だ。 しばらくすると班員の女子達も全員来た。自分達はロリコンで女子に甘い原島先生から東京駅までの切符をもらい、東部線のホームへと下った。そして4組の田口の班員達が並んでいるホームドアの隣のドアに並んだ。無論人間観察のためだ。田口と竹田は幼稚園からの幼なじみ。幼なじみでありながら、仲良くしてる素振りも見せず、謎の多い関係だ。故に観察のしがいがあるというものだ。この田口という男、相当の女好きであり、班長の班決めの権限を使い、竹田を筆頭に好みの女子?を自分の班に次々と入れた。こんな田口ではあるが、一部の女子達の間では可愛いと評判だ。しかし、こういうタイプは損をする。女子は田口を可愛い男友達止まりにしてしまい、交際に結びつかない可能性が高いのだ。女好きの田口はそのことに気づいているのだろうか?成績優秀だが、勉強面以外では案外抜けている田口はそのことに気がついていない気がする。
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