あとがき

1/1
前へ
/48ページ
次へ

あとがき

 エブリスタに登録した頃、まだ読まれるということが怖かった。  でも、書き始めてわかったのが、「気楽に書き続けないといけない」ということ。そもそも書き続けないと、全然上達しない。  どこを目指しているってわけでもないけれど……。  でも、書きたいように書くためにも書き続けないと、全然思いが言葉になっていかないのは、ちょっと書かない時期を経るとよーくわかった。  それから、上達するには書くだけじゃなくて、「読んでもらうことが必要だ」とわかってきた。やっぱり読んでもらう緊張感がないと、なかなか上達しないみたいだ。  それでエブリスタでは、「交流なし」「コメントオフ」というスタンスにして、読まれる恐怖から若干逃げつつ書いたものを公開することにした。  たぶん、それならば、私の精神力でも持つだろうと思って。  それで、エブリスタにある3行からでもOKというコンテストには、浮かんだら書くっていうルールを自分で作って参加することにした。  で。  だぶん、この「ファックユー」が最初かな?  江國香織さんの小説の主人公が普通の女性なんだけど、「ファックユー」ってつぶやくシーンがあって。そこがすごい心に残っていた。なんて可愛いファックユーなんだろうって。  いつか「ファックユー」を少し可愛らしく、もしくはユーモラスに毒の少ない感じで書きたいなって思っていた。そもそも、私は毒の強い文章がとても苦手だ。  誰かの悪口、愚痴っぽいのを読んでいるのは苦手。でも、ある程度の毒って必要。そのバランスをまだ模索中だけれども。  お財布を開いて、「ファックユー」のシーンが浮かんで、その感じがすっごい好きになって書いたものの……。そもそも、もう電子マネーだったり、カードで支払うこと多いから、お金が抜かれているっていうのは時代遅れなんだよな!って誰かに突っ込まれるのではないかと思ったら、怖くなった。  ボツ。  というわけで、非公開にした。  でも、結構自分では好きなんだよね♪  「3行でいいなら……」って気楽に書き始めることができたんだよなあ~。この気楽なコンテストに救われている。エブリスタがあってよかった♪
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加