物語と私

RE:CREATORS

　さて、第八回となる今回は少し趣向を変えて、物語を書いていらっしゃる皆さんにオススメしたい作品を紹介させて頂きますね。

　『RE:CREATORS』というアニメーション作品なのですが、この物語には物語を作ることの苦しさや楽しさ、素晴らしさなど、物語を作ることの全てが描かれていると言っても過言ではないと思います。

　漫画・アニメ・ゲーム・ライトノベルのクリエイターさん達が、物語の力を使って自分の作品から出てきたキャラクターと一緒に謎の敵と戦うというストーリーで、物語の本質を突いた設定に支えられたストーリー展開が見事です。

　物語を作ることに真剣に向き合っている方、自分のキャラクターを愛している方程共感できるでしょうし、楽しめる物語だと思いますね。

　ちなみに、魔王という大のお気に入りキャラクターがいる私は何回も泣きました。

　ついつい作中のクリエイターさん達に自分を重ねてしまい、「もし魔王が現界して目の前であんなことになったら、魔王にあんなことを言われたら、絶対に泣く」といういくつものシーンに、泣かずにはいられませんでした。

　「何でこんな酷い世界を作ったんだ！」とキャラクターに糾弾されても、自分の才能の限界を目の当たりにしても、それでも物語を作り続けるクリエイターさん達の姿に、皆さんもきっと勇気付けられると思います。

　もし「もう書けない」と思った時には、きっとこの物語が「あなたの作ったキャラクターは物語の中で幸せな結末を迎えることを心待ちにしていて、その結末を書くことはあなたにしかできない」ことを思い出させてくれるでしょう。

　これはそういう物語だと思います。