いろいろな経験をする

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いろいろな経験をする

 さて、第九十四回目となる今回のお題は、「いろいろな経験をする」です。  実際に体験したことがないことでも、取材をしたり、想像力を働かせたりして書くことはできますが、実際に体験してみると、「想像と違う!」ということもあったりしますし、やはり小説を書くなら、いろいろな経験をしておくに越したことはないと思いますね。  「自分が体験したことがないことは書けない」というタイプの方だと、家に閉じこもって小説ばかり書いていたら、そう遠くない内に行き詰まる羽目になりかねませんし、持っている引き出しは一つでも多いに越したことはありません。  趣味などを通して交友関係を広げたり、アルバイトなどを通して様々な業界の裏側を見てみたりするのもいいでしょうが(今は経費節減であまり違いはないかも知れませんが、以前は公務員系と民間のバイト先で、それぞれの精神的余裕にかなりの違いを感じたりしました)、個人的には「外国に行ってみること」をオススメしますね。  アメリカとインドネシアに行っただけの私でも、日本とは異なるルールや常識に触れることで、多少なりとも視野が広がった気がします。  現在円の価値はお世辞にも高いとは言えませんから、なかなかハードルが高いとは思いますが、気候や食習慣からくる空気の違いを感じたりするような、日本にいてはなかなか体験できない経験をしておくと、外国や異世界を舞台にした作品を書く時に描写に広がりが出るかも知れませんし、行っておいて損はないでしょう。  とはいえ、何も特別な経験をすることに拘らなくても、「普通」と言われる日々の中にもネタはたくさん転がっていると思うので(現在公開中の『駅員探偵~』や『あなたの『謎』~』のエピソードの一部などは、実体験が元になっています)、いろいろなことに前向きにチャレンジしながら生活してみると、いいのではないかなと思います。  
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