お仕事物を書く

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お仕事物を書く

 さて、第九十五回目となる今回のお題は、「お仕事物を書く」です。  主人公の職業が、物語の本筋にしっかり絡んでいないとお仕事物とは言えませんが、お客さんと直に接するようなお仕事や創意工夫を求められるようなお仕事でなければ、なかなかドラマを作り辛いところがあるので、お仕事物ではまず題材となる職業選択が大切だと思いますね。  私も今正にお仕事物の作品を書いているところですが、主人公の仕事についてしっかり書く必要があるので、実際経験したことがある仕事や、経験したことがないまでも取材して書いた方が、説得力のある作品になるでしょう。  その職業ならではの苦労や、やり甲斐などを通して、主人公の人となりをしっかりと浮かび上がらせることができたら、その作品はきっと良いものになる筈です。  今私が書いている職業は、現代においてはほとんど残っていない職業ということもあり、主に本から得た知識を元に書きましたが、インタビュー記事や某動画投稿サイトさんに投稿された動画なども参考にさせて頂きました。  読み手さんを飽きさせないように、ちょっとした豆知識を入れてみたり、その職業を取り巻く状況を書いてみたりと、様々な情報を詰め込んでみましたが、書くべきはお仕事のガイドブックではなく、あくまで物語なので、あまり書き過ぎてしまうと物語にとってマイナスになってしまう気もしますね。  どれくらい書いたら書き過ぎなのかは、一概には言えませんから、なかなか塩梅が難しいところですが、現代でほとんど知られていない職業となると、その分説明が必要になるので、やや難易度が上がるかも知れません。  お仕事物初心者の方は、まずは現代である程度知られた職業から書き始めた方が無難なのでしょうが、ファンタジー作品などでは架空の職業を書くこともできますし、自分が魅力的だと思う職業を読み手さんに紹介するつもりで、書いてみるといいのではないかなと思います。    
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