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資料の読み方
さて、第九十六回目となる今回のお題は、「資料の読み方」です。
ということで、大学時代に先生に教えて頂いた、資料の読み方と言うか、資料の解釈の仕方に関する豆知識について書いてみますね。
それは「『〜してはいけない』というルールが書かれていたら、『禁止されている行為が行われていなかった』と解釈するのではなく、『その行為を禁止するルールを作らなければならない程、多く行われていた』と解釈するべき」ということです。
些細なことではありますが、前者の解釈で禁止ルールを解釈して書いた場合と、後者の解釈で禁止ルールを解釈して書いた場合とでは、書く内容が随分変わってくるので、覚えておいて損はないでしょう。
歴史に関する資料に目を通していると、この手の文言にはしばしば遭遇しますし。
恥ずかしながら、私は「一人二人がルールを破った程度で、新たにルールを設けるとは限らない」とか、「ルールがあっても、そのルールを適用される人々が素直にルールを守るとは限らない」といった視点が完全に抜け落ちてしまっていたので、先生にはとても良い気付きを与えて頂きました。
誰に教えられることもなく、自分で気付ける方もいらっしゃると思いますが、本を読んでいるだけではなかなか気付けないこともあるので、やはり人に教えを乞い、自分とは異なる視点で物事を見るのは大事ですね。
落とし穴は思わぬところにあったりするものですから(私自身もまだ気付いていないものがあるかも知れません)、機会があれば大学の先生のような専門家の方のお話を聞いてみると、本には書いていない有益な情報が得られりするのではないかなと思います。
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