0人が本棚に入れています
本棚に追加
兄と出かけている様子を誰かに見られたらしい
気が付いたら、学校中で噂されていた
たぶん、彼の耳にもはいっているだろう
だが、彼は相変わらず、何事もないように接してくる・・・
少しは気にしてほしい
私に女としての魅力がないだろうか
はたまた、別の異性に夢中であり、私なんて見えていないのだろうか
私は彼が好きだ
小学校1年の時から
彼は覚えていないだろうが、帰り道、困っていた私を助けてくれた
それから、私は彼のことが気になるようになった
初めて同じクラスになった小学校3年生の時、勇気を出して声をかけてみた
それから彼と話せるようになったことがとても、とても嬉しかった
喧嘩することもあったけれど、そのあとはより仲良くなった気がした
だから、中学校の時、話せなくなったのはとても悲しかった
小学校の時、仲良くなったと思っていた分、悲しかった
入学初日に、久しぶりに彼をみて驚いた
そして、声をかけられずにはいられなかった
それからも頻繁に話すようになり、小学校の時を思い出すように仲良くなった
彼と過ごす時間は楽しい
だが、私は小学生の時のままの関係ではいたくないようだ
中学の時のように、いやそれ以上に話せなくなるかもしれない
それでも、彼に思いを伝えたいと思うようになった
それから数年後、私は結婚した
ずっと好きだった、彼と
最初のコメントを投稿しよう!