121人が本棚に入れています
本棚に追加
──想像以上だ。
まさか同じ人種、同い年の男子とはとても思いがたい。
部屋で湯を使い、白い肌を晒して裸でベッドにいるラウールを、舌を絡めるキスをしながらゆっくりと押し倒す。
彼のなめらかで透き通るような肌に指を滑らせながら感嘆した。
──こんなの、今まで抱いたどんな誰にもいなかった。
生まれ持ったものの差というものは残酷だ。
耳朶を甘噛みして、耳孔から耳の裏までを丹念に舐める。
舌に感じる微かな塩味、蕩ける触感。湯を使っても消えない花の──いや、これは薔薇の香り。
こんな奇跡のような存在が、何年も前から自分の近くにあったことは驚きだ。
彼に対する苦手意識があったとはいえ、なぜ今まで気づくことができなかったのだろう。
キスと耳への愛撫でほのかな朱色に染まった首筋から鎖骨に舌を這わせ、唇で吸い付いて痕を散らしていく。
期待した通り、紅い痕は彼の白い肌に映えた。
「オリヴィエ。くすぐったい」
桃色の可愛らしい乳首を咥えると文句を言われた。
舌で小さな突起を転がしながら反論する。
「最初のうちだけだよ。ここがいいっていう人は多いんだ。君だって気持ちよくなれるようになりたいんだろう？」
そう言い、反対側の乳首を指でつまんだ。緩急をつけて指先でいじる。口に含んだ側は舌で円を描くように丹念に舐め、歯でやわく噛み、唇で吸い上げてみせた。
ラウールは与えられるものだけから何かを得ようと思っているのか、オリヴィエから視線を逸らしていた。その頬は紅く、呼吸は不安定だ。
──怖い？
彼にもそんなものがあるのかと、小さな優越感を覚える。
胸を触っていた手を放し、指先をさわさわと肌に沿わせながらゆっくりと下に伸ばしていった。
みぞおち、腹、へその周囲。僅かに触れながら愛撫を与える。そして、まだ陰毛の生えていないつるりとした下腹部を過ぎ、半勃ちになったペニスをそっと握った。
はぅ……と、ラウールが声にならない息を吐く。
その反応に気をよくし、乳首を舌で愛でながらオリヴィエはラウールの形良いペニスをゆっくりと扱いた。
オリヴィエの手の中でラウールのペニスはすぐに固さを増し、大きくなっていった。それに呼応するように乳首もぷくりと膨らむ。
オリヴィエはラウールの乳首から唇を離すと、彼の桃色をした綺麗なペニスの先を舌の腹でねろりと舐めてから咥えた。
顔を近づけた時、花の香りと共にラウールの雄の匂いも感じた。
「そんなところ……！ おい、オリヴィエ……！」
ラウールが我に返って脚を閉じようとする。
最初のコメントを投稿しよう！