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すぐに相棒のジャックと合流した。
長い金髪。不良じみた鋭い眼差し。右の頬を打たれても左の頬など差し出さず、背後に回り込んで首を締め上げる危険な男。
もちろんそれは見せかけだ。俺もジャックも犯罪者の群れに上手く溶け込まなければ任務を果たせない。まずは外見から入る。基本中の基本だ。
事の顛末を手短に話してやった。ジャックは両手をひろげた。
「ロニー。どうすんだよ。本当に一万ドルでゴメスと取り引きするのか。八万ドル用意してないとバレたら殺されるぞ」
「どうにかするしかない」
「きっとスミスは七万ドルを着服してる」
「それはない。滅多なことを言うな。紙幣はすべてナンバーが記録されてるんだ。そんな危ない紙幣をスミスがわざわざ着服するかよ」
「資金洗浄するつもりだ」
「馬鹿な。危険すぎるだろ。スミスは賢いんだ。そんな真似するかよ」
「ああ、カネ。足りないぞ。クソ」
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