1章:6ヵ月前-企画立案-

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やがてそこに、白い背景の真ん中にたった一行、 『デスゲーム配信企画』 と表示された画面が写ると、出席者は皆一様に何がこれから始まるのかという不安の表情を見せた。 9ccfb7fa-2784-4679-a134-b5c2867e8846 「えっ」 「おい、こ、これマジかよ。嘘じゃないのか?」 前者はふいに出た本心からの驚き、後者はその衝撃度を自分にアピールするかのような見え透いた驚きだな、と声のトーンからなんとなく察する。 「会社の打合せで嘘なんか言うかよ。この一行でオタオタしてんじゃねえ」 睨みつけると、露骨なアピールをしたつもりの男がバツが悪そうに口をつぐむ。 「今回のプログラム部門の主任とか営業で女性が何人かいるけど、今日ここに男しか呼んでないのも企画の根幹を説明する上でハラスメントな感じにならないような配慮なんで、ここにいるメンツのバランスとかは今は君らは考えなくていいんでよろしく」
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