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私は、走った。
今までで最高に速かった気がする。
そして、
後ろに誰もいないことを確認した。
本当は、家まで我慢するつもりだった。
でも、もう耐え切れそうないからだ。
私は、声をあげ泣いた。
ずっと、耐えていて限界だった。
君を見るたびに苦しかった。
泣き止む頃には、もう夕暮れだった。
家に帰りながら、私は考えた。
賢い君は、いつもの私と違うと気づいていたのだろう。
だから、君は追いかけたらせっかく私が決めたことが全て水の泡になると思ったから追いかけなかったのだろう。
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