2人が本棚に入れています
本棚に追加
「優志のしようとしていることは、とても立派なことだと思うよ!
優志が寄付をしたいと思うなら、そうしなさい。
きっとそれが、家族皆が幸せになれる方法だと思うよ!」
祖母が発言すると父が、
「それでも少しは家族のために使うことを考えてもいいだろう!」
と言ってきたので祖母が怒った口調で父に対して、
「あんたは往生際の悪い情けないことを言うねぇ!
あんたより優志のほうが、よほど立派じゃないか!」
と叱りつけた。
「じゃあいいね!
社会福祉協議会に寄付をして、困っている人のために役立ててもらうよ!」
僕が発言すると家族皆しぶしぶ了解してくれた。
さっそく僕は、社会福祉協議会の清華さんを尋ねた。
「先日の寄付の話、家族皆と話して寄付することに決めました。」
すると清華さんが、
「そうですか…
それは本当にありがとうございます。
福祉といってもいろいろあるのですが、和久さんは寄付のお金をどのようなことに役立ててほしいのか、ご要望はありますか?」
と笑顔で要望を聞いてくれたので、僕は特に考えていなかったけれど、
「障害のある子供や困っている子供のために使っていただけますか?」
と率直に答えた。
「わかりました。
それでは、ご寄付いただけるお金は、ご要望に沿って責任をもって大切に使わせていただきます。
具体的なお金の使い道については、報告させていただきます。」
と清華さんが丁寧に受け入れてくれた。
僕はハロウィンジャンボ宝くじの当せん券を換金していないことを伝え、清華さんから振込先の社会福祉協議会の口座番号を教えていただいた。
そして、銀行に行ってハロウィンジャンボ宝くじの当せん券を提出して、当せんしたお金を社会福祉協議会の口座に振り込んでもらった。
最初のコメントを投稿しよう!