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週末の日曜日の朝、僕が部活に行こうとすると父が、
「優志、今日は部活を休んで宝くじのお金をどうするか話さないか?」
と言ってきたので、
「やだよ!
僕は部活に行く!」
と言っていつものように玄関を出て高校に向かった。
部活を終えて自宅に帰り居間に入ると、祖母、父、母、妹の家族全員が勢ぞろいしていて何やら話しているようだった。
「優志、ここに座って!」
母の誘導で僕は居間のソファーに座った。
「優志、宝くじのお金をどうするか皆で話していたんだけど、話がまとまらなくてね!
私は海の近くに別荘買えば、夏は家族全員で毎年別荘で楽しめると思うんだけどね!
プレジャーボートも買って海に出ると気持ち良いと思うよ!」
父が発言すると母が、
「夏しか行かない別荘を買うなんて、お金の無駄遣いもはなはだしい!
家族全員で世界中を旅行するのがいいよ!
豪華客船の旅は、リッチで優雅な時間を過ごすことができて、とても楽しいと思うけどね!」
と父に反論した。
すると父が、
「仕事はどうするんだ!
世界一周するには、会社を何ヶ月か休まなければならないだろう!
子供達の学校はどうするんだ!」
と母にかみついた。
すると今度は妹が、
「新しいバイオリン買ってよ!
別荘とか世界旅行とかではなくて、将来の私のためにお金使ってよ!」
と言い出した。
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