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翌日以降も宝くじのお金をどうするか家族で話し合いが行われたが、父、母、妹の意見は対立するばかりで、家庭内の雰囲気は険悪なムードが高くなるばかりだった。
そんなある日、いつものように家族がリビングに集まって話し合いをしていると、それまで口を挟まなかった祖母が皆に、
「宝くじを当てたのは優志だから、宝くじのお金をどうするのか、優志が決めたらいいよ!」
とはっきりと落ち着いた口調で家族皆に伝えた。
「優志はどうしたいんだ?」
父が僕に詰め寄るように言ってきたので僕は、
「まだ考えてないよ!」
と少し怒った口調で発言すると今度は母が、
「家族皆のことを考えて決めてよ!」
と少し声を荒げて僕に言葉を浴びせた。
この時僕は、
「僕が決めるよ!」
と言って自分の部屋に閉じこもった。
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