お金より大切なもの

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その夜僕は夢を見た。 その夢に2年前に天国に旅立った祖父が出てきて、僕にこんなことを言った。 「優志、お金は大切なものだけれど、必要以上に大金を手にすると人は不幸になるものだよ!  大金を持っていると悪い人に狙われたり、遺産相続なんかで家族で取り合いになったりするからね!  お金はあるに越したことはないかもしれないけれど、お金がなくても人は幸せになれるよ!」 翌日目が覚めても僕はこの夢のことを覚えていた。 夢の中での祖父の発言は、僕が中学生で祖父がまだ元気だった頃、言われたことがあることを思い出した。 翌日部活を終えて帰宅し、リビングに祖母が1人でいるときに、僕は祖母に祖父から言われたことを伝えた。 そして僕は、 「宝くじをどうするかは、僕が決めるよ!」 と祖母に伝えた。 すると祖母は僕の気持ちを理解してくれたようで、 「それでいいよ、そうしなさい!」 と優しい笑顔で僕に言葉をかけてくれた。
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