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「パパー!」
ナイスタイミングで蘭ちゃん帰宅。
ミナキから逃げられる。
「わー!蘭ちゃん!赤ちゃんじゃないー!」
「当たり前だよ。嬉しいー」
「かわいい!いやぁ、蘭ちゃんふみちゃんににてるなぁ〜」
蘭ちゃんにハグしながらじっくり顔を眺めている。蘭ちゃんは昔はミナキに似てたけど、今は私に似てぶくぶくと横に大きくなりつつある。
「蘭ちゃんは美人だね。食べちゃいたい」
「ちょっと!パパったら!キスはほっぺだけ!」
全力で拒否られてるし。
「そうなの?ゆとくんだけなの?」
「そう」
少ししょんぼりするミナキ。
蘭ちゃんはそんなの気にせず笑ってるけど。
蘭ちゃんは…ミナキと一緒にいたいんだよね?
「ミナキ、私は戻らない。蘭ちゃんがそんなに戻りたいなら…蘭ちゃんだけでも…」
「ママったら。もー!それは嫌!」
「…ふみちゃん、また来るよ。蘭ちゃん、ふみちゃんをよろしくね」
ミナキは帰って行った。
今のミナキには、私は迷惑でしかない。
ミナキは、すごい有名人になってしまったのだから。
でも、蘭ちゃんにお願いするのっておかしくない?
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