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《あの頃》
私が【彼女】と出会ったのも夏の日だった。
ファーストフード店で昼食を取ろうとカウンターに座った時、隣の席の【彼女】が携帯でアイドルの動画を見ていた。
そのアイドルは以前から私も応援しているユニットで、【彼女】が楽しそうにその動画を見ていたので、思わず私が声をかけたのが始まりだった。
「あの・・・それってアイドル動画ですか?私もそのアイドル好きなんです」
イヤホンを片方外して、驚いた顔で私の顔を見る【彼女】の表情が途端にパーっと明るくなる。
「ですよね!私、すっごい好きで!いつかなりたいなって思ってるんです!あなたはどこが好きなんですか?私は・・・」
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