Poppy【未完】

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その日以来、【彼女】とは毎週のように会って食事やグッズ探しなどをした。 出会った日に言っていた「いつかなりたい」という思いは本物のようで、【彼女】は色々なことを私に話してくれた。 【彼女】はアイドル志望で、かつて養成所に通い、ステージで踊ったこともあるらしい。 「ね、芹香ちゃんはステージに立ったことある?」 無いよ、と伝えると【彼女】は恍惚とした表情で、 「ステージってね、すごく熱いんだよ。スポットライトが熱くて、目の前に見える客席が熱くて、私が熱くなる。曲が始まって、踊りが、歌が始まる。そしたら、私はステージの上だけでもスーパーアイドルになれるんだよ」 と胸に手を当てながら語った。 まるで、【彼女】が既にスーパーアイドルにたようだった。 「・・・・・・まあ、まだ駆け出しだけどね!」 笑いながら【彼女】は言う。 ・・・・・・【彼女】が養成所に通っていたのは『かつて』なのだと思うと、少し胸が苦しくなった。
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