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「もう食い扶持が尽きそうだ。俺はもうじきお陀仏だ。嗚呼、働き口はこの夜空に輝く星の数ほどあるというのに俺ときたら何一つかめない・・・」
男は満天の星空を見上げながら如何にも辛気臭く呟いていると、一筋の光が流れた。
流れ星だと男は思い、それに向かって仕事が見つかりますようにと祈ると、それがどんどん大きくなって男の方に大接近して来た。
まさか隕石か!と驚愕し、その場に立ち竦んでしまった男の頭上に巨大な光の塊は停滞すると、男を惹きつけ、自ら放った光で呑み込み、その儘、吸い込んでしまった。
「ようこそ、哀れなプー太郎よ」
だ、誰だ!と男はあたふたしながら辺りを見回した。
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