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僕は、飛ぶための風の仮面を外し、伝心の仮面へ付け替える。目を閉じてと大きく息を吸うと、火山灰の匂いがした。
鋭く目を開く。
“ヒト”よ
争いをやめよ
混沌とする世界で我は見てきた
奪い合う醜さと
助け合う美しさを
絶望の中でも
未来に希望を託す心を
神々よ
“ヒト” が “神” を越えることに
何を恐れているのか
“ヒト”は様々な物を壊した
しかしそれは
自然災害を起こして“ヒト”を壊そうとする
そんな神々も同じだろう
“ヒト”は堪え忍びながら
己が滅ぼしたことを反省し
再生に尽くしている
世の覇権を握らん為に
“ヒト”を滅そうとするその祖業
“ヒト”の道より愚かなり
平凡神
我ここに宣言する
“ヒト”は、神の力にて滅ぼすに値せず
これが“ヒト”の世にて “ヒト” を見てきた答えなり
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