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待ち続ける者
___“叛徒“
『不要な魂を集めよ。我が“父“を迎えるために』
世界に取り残された少女は、偉大な者の真似をして魂を分ける。
生まれた子に命を下した。白き少女を白き世界に隠し、少女は魂を集めた。
その心臓は動き始めた。
偉大な者を、一なる“原初“を、この星に呼び覚ます為に。
再び生命を零に還す為
___“叛徒“
上手くいかなかった。
最後に、白き少女が残した『誓約』
残された心臓は動き始めた。『ならば、我が父の魂を』
彼女の子は魂を刈り取る。既に肉体を失った魂を分ける。
贄として捧げる。
我が流れる原初の血を、偉大な者へと捧げる。
____“叛徒“
“魔窟の支配者“
永久の眠りの中、捧げられた僅かな父との思い出に涙する。
聖櫃に眠る、偉大な者の棺より、贄と再会を果たす。
残された誓約により、贄と共に神との契約をし、深い神域に閉じられた。
____“叛徒“
怒りを露にする残された心臓。『始末せよ』他の娘達に命を下す。
夢と眠りの深い意識の神域に、辿り着く者はいなかった。
『裏切り者を罰せよ』
神に命を下す。
『誰であろうと、この契約を破ることは認められない』
神の答えに真祖の“原初“は審議する。如何様に罰を下そうか。
___“叛徒“
贄と共に籠る者に、心臓は呪いをかけた。
『お前が盗んだその魂を渡せ。さもなくば、永遠に閉ざされた幻想の牢獄に縛り続ける』
__閉ざされた者
幻想より生まれた心臓の鼓動を聞く。
消えかけた魂を抱きながら答えた。
___“妈妈“
母と同じ魂を持つ者。記憶より白き少女を視る。
“与えられた呪いを受ける“
永劫回帰を産み、贄となった者を封じる。
呪いにより、歪んだ幻想の牢獄の主人となった。
二神の神により、哀れみを受け伴侶を
欠如した未熟児を与えられ、自ら孤独を枷とする。
___“苦难“
___“永远等待“
帰ってくる事のない者を。
それまで神域から動く事をけして許しはしない。
___我が心臓の鼓動が続く限り。
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