なんとなく宗教色の強いお喋り

1/1
前へ
/34ページ
次へ

なんとなく宗教色の強いお喋り

  『最後の一文いい言葉ですね』 4/15 「お返事など (2)」にいただいた。 ありがとう! あれは私の詩集から持って来たの。 最近遠ざかっているけど、気が向くままに詩も書いてる。 目に留めてもらえて嬉しい! ――――――――――――――― 『風は、神様に由来する字なんだね。確かに、やわらかに風が吹いている時は包み護られているような感じがするし、逆に強風は恐怖すら感じる』 そうね。 自然って偉大で、そこに『神』と言われるような力を感じる。 いいことでも悪いことでも、その力の前では人間なんて…… あかん、今はメガティブ思考は流砂に入るようなもの。 私は無宗教、というか、一神教では無くて、日本古来の『八百万の神々』という考え方が好き。 どんなものにも魂が宿っていて、それが『神』とも言えて。 だから物を大切に。 じゃないと、『付喪神(つくもがみ)が悪さをする。 ちょっとズレるけど、付喪神の絡む話を考えるのも好き。 息子がね、 「一つの米粒には7人の神さまがいるんだから、残さずにちゃんと食べなさい」 って言われたことがあって(小さい時)、その返事が傑作で。 「神さま食べるって出来ないから残す!」 返事に困ってたというより、ウチの神さまは怒ってたけど。 『神さま』と言ったのが敗因かも? 日本人は宗教が好きなのか、流行りのものが好きなのか。 よく言われるけど、 初詣で、七五三で神社に行って、結婚式は神前だったりキリスト教だったり。 バレンタインデーはローマだし、復活祭(=イースター、今年は4月12日だった)はカトリック。ハロウィン(=収穫祭。キリスト教とは無関係)は古代ケルト。 すごいのはどれもHappyなお祭りだと思っちゃうところ! 騒いでお祭りで浮かれて飲んで。 本来のハロウィンは17世紀に廃れた。 アメリカで祝日になっちゃったけど、決してめでたい行事じゃなかった。 10月31日~11月2日は死者が帰ってくる日で、日本で言えばお盆。 ただこの死者は悪霊を連れて帰ってくるから、仮面被って、仮装して、火をかざして追い払おうとした。 その面影があちこち漂い、アメリカに行き盛大にお祝いになった。 カボチャじゃなくて、正当なのは、カブ。 なんでカボチャになったかっていうと、当時のアメリカではカボチャが大豊作だったの。 使い途に困るほど余りまくってた。 カブにしてもカボチャにしても、中をくり抜いてランタンにした。 (=ジャック・オー・ランタン ) この『ジャック』って人、魂を取ろうとした悪霊を騙したんだよね。 騙された悪霊は怒って、ジャックを天国にも地獄にも行けないようにした。 だからジャックは霊魂のままランタン(日本で言えば鬼火かな)をぶら下げて闇の中をさまよっている。 つまり、あのランタンはホラーなの。 そのランタンを持って歩くんだから、逆に悪霊も近寄れないということで魔除けになったというお話し。 「トリック・オア・トリート」という言葉が風習になったのは1950年ごろだから歴史は浅い。 クリスマスがキリストの誕生日じゃないことはよく知られている。 元々は太陽が生まれたというお祭り。 (キリストの誕生日は不明。1月だとか2月だとか……) ヨーロッパの一部ではクリスマスは12月25日から1月6日までで、子どもたちがプレゼントをもらうのは1月6日。 プレゼントを持ってくるのはサンタクロースじゃなくて、魔女。 また、同じくヨーロッパの一部ではプレゼントは12月6日にもらえる。 あくまでも『いい子』にあげるのであって、『悪い子』は鞭打たれたり、罰せられる。 クリスマスは外出はあまりしないで、家の中でお祝い。家族で家庭料理を食べて互いに協力し合うことを喜ぶもの。 「メリー・クリスマス」を言うのはクリスマスを祝う者同士で、宗教の違う人には「ハッピー・ホリデーズ」とご挨拶。 そう言えばホワイトデーは日本で生まれた。 行事とも言えない。 女性は職場の男性にたくさんチョコが入ってる箱を「みんなで食べてね」と渡し、男性は女性に個別に「ありがとう」と渡す…… 「ここに男女差別があるぞー」と(小さい声で)叫ぶ男性、多々。 明確に宗教を重んじている方には、日本はあり得ないんだろうね。 日本ってなんでこうもあれこれ吸収できるのか。 外国人から見ても謎で器用な民族。 2020.04.22 02:09   
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加