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お返事
『高速とか、山開いてまで本当に要る?山の方が要るでしょ?タヌキの姿みたらごめんね、山盗っちゃってって、申し訳ない』
前にもどこかに書いたと思うけれど。
古いお話を。
☆―――――――――――――――――☆
ある日、神がおごそかに世界中のものに聞いた
『お前たちの一番多い願いを叶えてやろう』
人は祈った。
――争いをなくしてほしい
――世界に平和を
――病気をなくして
――子どもたちが幸せに暮らせるように
そして、人が消えた
多くの生物が望んだのは、人のいない世界だった
☆―――――――――――――――――☆
すごくブラックなお話。
でも、なんだかな……
いや、ネガティブな話がしたいんじゃないよ。
一人一人を育てたりする過程でよく使う言葉。
「時には立ち止まって考えよう そして次の一歩を踏み出そう」
なんで集団になるとだめなのかな。
子どもには理想論を教えるのに。
大人の社会に出ると言われるんだ。
「理想ばかり振りかざしても食っていけない」と。
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『私自身、便利さばっかりに目がいってたんだなーって今の状況をみて思います 自然を潰してきたんだなと思うと切ないし、申し訳ない気持ちになります。変わって行くときなんだと思います』
そう思える人は、きっと花を見てあったかい気持ちになれる人。
でも、世界を変えるなんてできない。
そんな力、ない。
けどね、力が無いのは悪いことじゃないと思う。
生きるのに、そういう力は要らないんじゃないかな。
力を持つと『人』じゃなくなるよ。
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『誰がとかどの国がとかじゃなくて、種としての人類の生き方が試されているんじゃないかなって思うの』
うん。
そうだね。
人類っていう種族は一風変わった種族だ。
わざわざお金ってものを作って、わざわざ偉い人を作った。
生きるためだけじゃなくて、楽しむためにもなんでもしてきた。
その『なんでも』の中には黒いものが入ってたりする。
黒いものを排除するなんて無理なんだろうね。
でも全体の色が薄ければ、黒もきっとぼやけていくよ。
そんな平和の在り方でもいいと思う。
無理なく、無理なく。
2020.05.04 17:29
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