これもお返事だった

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これもお返事だった

  『難しいねー!とりあえず、出来ることをする!ニュース見てても揚げ足とりか!?ってくらい噛みついてる人多いけど、噛みつく暇があったら、対策考えて~』 守りたいものがあるから噛みつく人もいるだろうけど、そうじゃない人もいる。 なんだろう、みんなが大変なんだって分からないのかな。 優先順位が違うと思う時があるよ。 知っている人が感染者のいる施設に応援に行った。 職員さんたちも感染しているから人手が足りない。 それで応援。 天気の悪い時期だった。 近くにある廃校に応援の人たちで泊まり込んで業務をしてたけどすごく寒かったそうだ。 廃校だからストーブがあっても部屋が温まり切らない。 雨が続いて、雹も振って、寝心地なんか求めるのはとんでもなく贅沢なことだと思ったそうだ。 そして、日中はその施設の中で仕事をする。 やっと交代が行って帰ってこれたが2週間隔離されて職場復帰した。 今年結婚したばかりの新婚さん。 感染せずに帰ってきてくれて本当に良かった。 危険手当なんか出ないんだよ。 「そういうの貰うより医療の方にお金使ってほしい。本当に酷いありさまだった」 そう言っていた。 そんな人たちがたくさんいるんだよね。 でもそういうところを見てくれる人は凄く少ない。 仕事だから当たり前だろ、そういうひともいるけどそれこそ本当に狂ってる。 絶対に当たり前じゃないから。 「あんた、やれんの? 現場に行けるなら行きなよ」 そう言いたい。 ――――――――――――――― 『教育から実社会への一貫性がないよね。個性は大事とかいう割に会社に合わせろとかね』 元々対比するもんなんだよ、個性と社会への適合って。 個性出すと『常識』に引っかかる。 自粛のさなかに押印するために出社しろってのと同じようなもん。 要らない常識を排除できない。 そこに個性は不要とされる。 いい加減に、まともに生きていくのに必要なことだけ大事にしたらいいのに。 日本人って、外国人から見たらいいところがたくさんあるって言われてたのに。 なのに、今回醜い部分が露呈してしまった。 ちょっとしたことでいいんだよ、特別なことじゃなくて。 『お互いさま』 それだけでいい。 優しいおばぁちゃんになりたいじゃない? あったかい笑顔浮かべて外見ながらお茶飲むような、そんな感じ。 おじいちゃんも、そう。 頑固だけど芯が通ってる。 それを頑なに守るおじいちゃん。 そういうお年寄りが増えてほしい。 そういうお年寄りになっていきたい。 2020.05.09 14:07 
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