またまたお返事(タイトル忘れてた)

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またまたお返事(タイトル忘れてた)

  『穏やかで優しいおばあちゃんになる為にもお金は必要で…なんか矛盾している感じ。がむしゃらに働かなきゃいけない世の中って寂しいよね』 うん、悲しい現実。 けど、年取るまでは夢見たい。 もしかしたら痴呆になって、いい終わり方は出来ないかもしれない。 でもさ、夢見ることは出来るよ。 それくらいの自由は私たちに残されている。 学生の頃かな、考えたことあった。 島でもどこか新しい県を作ってもいいんだけど、そこはもういっかな、って思う人が行くところで。 終わりを迎えるための場所、みたいな。 病気の人にはホスピスがある。 そんな感じ。 お金でやり取りしなくて済んで、自分たちで出来る範囲自給自足して。 終わる人は静かに終わって。 そんな夢みたいな話。 ☆―――――――――――――――――☆  ここは身内のいない老人たちばかりが入っているそうだ。子どもも無く、兄弟にも先立たれ、配偶者を失った人たち。残り時間の砂時計を見ながら生きている人たち。  でも泣いている人はいない。みんな穏やかな顔だ。  先週は一人亡くなったそうだ。みんなでお別れの会をしたと聞いた、その人が息を引き取る前に。 「皆さん、分かってるんですよ。どうしようもない終わりから逃げる術は無いってね。だからこそ笑っていられるんです」 [九十九と八九百と十八] ☆――――――――――――――――――☆ 落ち葉は、その持っている時間が満ちたから散ったのだろうか。 なら、死ぬことは怖いことではない。満ちることだ。 私の中に時間が満ちて、零れ落ちて零れ落ちて、そして、肉体が滅ぶ。 満ちて  満ちて  満ちて そして 月が痩せるように肉体が滅び 水となり  空気となり  そして  還元へと進化する [【詩集】 うたを書き留める] ☆―――――――――――――――――☆ 別に作品の宣伝じゃないよ。 私の中での『時間』の終わり方の話。 こういうのでいいな、なんてね。 そう考えたら辛いことでも暗いことでもない。 だから、夢見るんだよ。 ――――――――――――――― 『「僕が、バスに乗りたいって言ったのがいけなかったのかな?」涙が出た。ニュースで読んだんだけど。沖縄のバスの運転手さん…こんな言葉、言わさないで! 思いやり…というより。当たり前の事。謝ってもダメ、残るよ。もちろん、運転手さんにも、どうしてそんな態度取ったのかは聞いて欲しいけど』 あるんだ、こういういこと。 雨が降ってきた中、バス停で待ってたら中の運転手さんから手を横に振られたり。 『次のバスにしてくれ』と言われ続けて、4本くらい後のバスにやっと乗れたり。 お婆さんが目の前通って「危ないです!」って言ったら「年寄りだからってバカにして!」って金切り声上げられたりね。 残るよ。痛いよ。でもたとえ泣いても何も変わんないから。 いい人もいる。 でも黒い人もいる。 いい人が増えて、黒いのが薄くなっていくといい。 そう思うけどね。 運転手さんの答えは確かに聞いてみたい。 世の中の『自分の正義』っていうのは曖昧で、それぞれが自分に正しく在る。 そこに当て嵌まらないと、相手は『悪(都合悪い相手、排除すべき相手、めんどくさい相手)』になったりする。 ☆―――――――――――――――――☆ 『お前さん、世の中に武器がたくさん転がってるっての、分かってなさるかい?』 『まず、拳。ナイフ。そこらに転がってるものなら何でも相手を傷つけることができるんだ。だがな、それはいつか治る。忘れることだってできる。だが言葉の暴力。これはタチが悪い。特に『正義』とか『正しさ』とかが入り込んだ言葉はね』 『あんたの今振るった暴力は、まさにそれだ。あんたはこれからも自分の抱える「正義」ってヤツの上でお山の大将になってりゃいい』 『自覚も無く責任も取れねぇヤツが、口先の屁理屈で世の中を甘くみるんじゃねぇ! 分かんねぇか、相手もあんたも、ただの「人」ってヤツだ。レッテルを貼れるほどの何様なんだ、おめぇは』 三途川一家の優しい面々(Jの物語 番外編) ☆―――――――――――――――――☆ どうなるものでもない。 仕方ないんだ、こればっかりは。 私だって分かんないよ、土壇場では。 誰かを罵倒するようになるかもしれない。 いよいよって時にならなきゃ自分の本性なんて分かんないもんだよ。 この青年は強くならなくちゃならない。 ハンデがあるから。 だから強くならなくちゃ。  頑張って。  そんな人ばかりじゃないから。  忘れよう、そんなこと。 でも言うのは容易くて、出来ないから大変で。 前にいた団地で知的な部分で両親の手を借りなくちゃ上手く生きていけない青年がいた。 一人息子で、ご両親はそれはそれは一生懸命に必死に向き合っていた。 ある日、目が覚めたらもう返事をしてもらえない、悲しい別れとなっていた。 ご近所の人が言ったよ。 「最後の親孝行だね。ああいう子を置いて親は先には死ねないもんね」 この言葉の悲しい部分はどこなんだろう。 いまだに考える。 どこを間違ってるって言えるんだろう。 そこには『正義』が存在してるんだよ、真実から遠い人たちの。 悪気なんか、きっと無い。 ただ、安全な場所から手を振って応援してるんだ。 それを悪いと言えるのか。 私にはよく分からない。 ☆―――――――――――――――――☆ 「愛してるならこんな思いさせちゃいけなかった」 「僕に傷を舐め合う趣味は無いです。互いに相手を幸せにする努力を惜しみなく精一杯する。でも妥協はしません」 [フェルリキ] ☆―――――――――――――――――☆ 先に逝ってしまった君。 愛してるならこんな思いさせちゃいけなかった。 世間や常識や押しつけられる正義に妥協しちゃいけない。 お父さん、お母さん。 今はたくさん泣いて、たくさん悲しんでください。 妥協することなく涙を落してください。 そう言えたら良かった。 ごめんね。 でも、それって傷を舐め合うことにならないかなって怖い。 ――――――――――――――― ごめん、かなり脱線してると思うけど、思うままに書いてしまった。 今日はちょっと秋気分? まるで誰彼(たそがれ)の中で自分まで見失ったみたい。 大丈夫。 それでもきっとなんとかなるって。 生きてくってそういうことだ。 時には迷子にもなろう。 出口探すのも悪くないかもしれないよ。 ああ、言いたいこと、伝わりそうにない。 『書く』ってことじゃ今日は落第かな。 2020.05.11 19:14  
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