まどろみ2

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 それが嬉しすぎて、私はいつもおびえていた指先の動きを忘れてしまうのだ、一時的に―――  そうして気がついた時には。  「あん……んっ、や、ぁぁあっ」  意識の飛んでしまいそうな勢いで、指先に追い詰められて背中が緩やかにしなってしまうんだ。今みたいに。  「かの、欲しい?」  「やぁん、も、……ハル、さ……っ」  汗を額ににじませて、ちょっぴり怖い顔つきをちらつかせながら、ハルさんがいつも不思議な質問をしてくる。  私はもう何を言われているのか理解できていなくて、ハルさんの質問に追いつけていないのに、いつもそう尋ねては私を追い詰めていく。  お願い―――  わけが分からなくなって、助けを乞うようにそう口にすると、嬉しそうな顔をしてハルさんは頬にキスをくれる。  それからこそこそと何かをして、ってこれはアレを付けてるんだってことはようやく学んで。    ――え? さっきしたのに!?  今になって状況に気がついた私は、どうやらまだまどろんでいたみたい。
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