まどろみ2

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 もう王手をかけられていることにも気づかないまま、すでに足を抱えられて持ち上げられていることに気がついて、ハルさん!?って言いたかったのに。  「俺は、こっちを先に食べたい」  そう言って元気すぎるモノを、私のナカに埋めていった。    「やぁぁああんっ」    まどろんでるうちに、どうしてこうなったんだろう。  気づいたけれど、後の祭り。  待って、の声も全く届かないまま。  かの――  って呼んでくれる甘い声に絆されて。  私は後にまた、まどろみに足を踏み入れることになる。    2022.3.7  それはきっと尊き掟 より  頭の煮え切ったハルさんが、俺もと言うのでつい
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