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“良く出来ました”の意味を込めて頭を撫でると、雪華は照れ臭いのか顔を伏せる。
職場では綺麗だけどクールで隙のない彼女の、そんな初心な様子が愛しくてたまらない。
「可愛い」
思ったことをそのまま口に出すと、顔を赤くした雪華がじろりと俺を見上げ来た。
「可愛くない……私のこと、あんまり甘やかさないでください」
恨めし気に俺を見つめる上目遣いが可愛くて、その唇をついつい啄む。すると、「もうっ!真面目に聞いてください」と雪華は眉を吊り上げた。
「可愛いから可愛いと言ったんだ。…それより、敬語」
「え?」
「また敬語に戻ってるぞ」
「あ、」
しまった、と顔に書いてある雪華の唇を今度は長めに塞いだ。
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