番外編2 ホワイトデーのお返しに side Kota

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“良く出来ました”の意味を込めて頭を撫でると、雪華は照れ臭いのか顔を伏せる。 職場では綺麗だけどクールで隙のない彼女の、そんな初心な様子が愛しくてたまらない。 「可愛い」 思ったことをそのまま口に出すと、顔を赤くした雪華がじろりと俺を見上げ来た。 「可愛くない……私のこと、あんまり甘やかさないでください」 恨めし気に俺を見つめる上目遣いが可愛くて、その唇をついつい啄む。すると、「もうっ!真面目に聞いてください」と雪華は眉を吊り上げた。 「可愛いから可愛いと言ったんだ。…それより、敬語」 「え?」 「また敬語に戻ってるぞ」 「あ、」 しまった、と顔に書いてある雪華の唇を今度は長めに塞いだ。
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