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おお、我を屠るものよ。我が夜の鎧を砕き、暁をもたらす者よ。心して聞くが良い。
貴様は我を討ち暁をもたらした。だが心せよ。陽を臨む貴様の背後には我が放ちし影が付いて回ることを。影はやがて再び訪れる我が友、夜と一つとなることを。
心せよ。影は貴様を放さぬ。貴様もまた望んで影を断つことはできぬ。分かち難く結びついたその鎖こそが、貴様らの言う天命なのだと。
(叙事詩『ラフラニールの鎧』より、143:22-24)
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