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どこかの夜
竜の悲鳴が辺りを包んだ。その悲鳴を聞き付けて、新たな竜が2、3体と現れ、悲鳴を上げて倒れる竜の周りを囲う。倒れた竜の上に一人、笑顔の男がいた。彼は弓を上に構え、自身の頭上に弓を放つ。そこから矢が割れ風が渦になり、大きな竜巻を発生させた。竜はその竜巻に切り刻まれ、中心に居た人間の下に落ちていく。笑顔の男は降り注ぐ血の雨をもろともせずに、空を見上げていた。
「……もう少しで網が崩れる」
暗闇のなか、虹色に輝く網が静かに揺れていた。
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