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変な子たち。こんな時間に何しに来たんだろう?
「ねえ、なんで僕の名前を知ってるの? 何か用?」
すると、女の子はニッと笑って、一歩僕に近づいてきた。
「わたしは、アユっていうの。こっちは弟のシュウ。わたしたち、まさ君のうちに用事があったの。だから、おうちにあがっでもいい?」
なんの目的があるのか分からない。
けれど、この子たちを見ていたら、まっいいやっていう気持ちになって、僕は家の中に案内した。
二人が部屋に入ると、なんだか覚えのある香りがふわっと僕を包み込んでいく気がした。
あれ、これって……。
そんなことを考えていると、シュウが目と口を大きく開けて、ある物を指さした。
「こたつだ~。入ってもいい?」
「うん、いいよ。どうぞ」
「やったー! こたつ最高!!」
シュウよりもアユが先にこたつに潜り込み、幸せそうな顔をしている。
そのあと、のそのそとシュウも入り、くつろぎはじめた。
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