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「うん、あったかいね~。ぬくぬくだ~」
もしかして、こたつに入りに来ただけ?なんて思っていたら、アユがかばんから大きな箱を三つを出してきた。
「オムライス作ってきたの。みんなで食べよう!」
「ぼくがね~、ピーマンとベーコン切ったんだ」
「……ああ、そうなんだ。じゃあ、いただきます」
二人のペースに巻き込まれたまま、オムライスを頬張ると、思っていた以上においしい。
「あとね、デザートをもってきたの。はい!」
こたつの上にブンタンくらいの大きなグレープフルーツが、ゴロンと出てきた。
「ほら、皮むいて食べよ!」
大きさとか色々気になることはあるけれど、何も言わない。
でも、このグレープフルーツはみずみずしくて、甘酸っぱくて、あっという間に食べ終える。
すると、アユとシュウは突然部屋中を見渡し、シュウがこたつの中を指さした。
「ねえちゃん、たぶん、ここだよ~」
「うん、そうだね! ごめん、こたつをどけるね」
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