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その日からマユは道を間違えた。
初めは可愛らしいものだった。
アカリとサツキは比較的普段通り過ごしていたし、
マユもほとんど変わらない対応をした。
ただ、アカリとマユ2人になった時は、
サツキが話しかけてきても少し聞こえないフリをした。
2人で悪口を言ったりもした。
少しずつ、それはエスカレートしていった…。
一緒に遊ぶ事もあった。
笑顔でお喋りもした。
ただ、マユだけが崩れていった。
マユは不安だったんだと思う。
大好きだった、頼れる親友がいなくなり、アカリとサツキは仲良くしていた。
自分だけがひとりぼっちに感じて。
だから、幼馴染のアカリが離れて行かないよう、必死だったんだ。
ただ、方法を間違えてしまった。
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