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4年生では、
サツキだけが違うクラスになった。
物理的な距離ができる事で、
少し無視する事が増え、
悪口もサツキの聞こえるように言ったり、するようになった。
登校班というものがあり、
マユとアカリとサツキは同じ班で毎朝一緒に学校へ行っていた。
ただ、3人での会話はほとんどなく、
マユはアカリとだけ話していた。
その後ろからサツキが歩いてきた。
その時もサツキの悪口を言って笑っていた。
いじめって、やってる側はその間、何も悪い事はしていないと思い込んでいる。
マユもそうだった。
自分は何も悪い事はしていない。
アカリが言ったから。
アカリもしているから。
サツキも嫌がってない。
そう思っていた。
だからどんどんエスカレートして、
いじめは酷くなっていく。
周りは巻き込まれたくないし、
ほとんどの人が気づいてなかった。
いじめられる側も、
怖くて誰にも相談なんて出来ないんだ。
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