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ある日、校庭を歩いているサツキを見つけ、マユはその背中を押した。
走って行った勢いで普段より強くなってしまった。
サツキは転んで尻餅をついた。
そのままマユは悪びれる様子もなく立ち去ったが、
その時サツキと一緒にいた子が
勇気を出して行動してくれた。
その子はサツキを心配して、
担任の先生にこの事を言ったそうだ。
いじめられていた事を知らなかったその子はどう思っていたのか、マユは今も知らない。
ただ、マユは今では感謝している。
悪の連鎖を断ち切って、
正義の手を差し伸べてくれたその子に。
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