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その日の放課後、サツキとアカリと、2人の担任、そしてマユ。
呼び出されて、話をした。
あらかじめ2人から話を聞いていたその先生に、マユは聞かれた。
「サツキちゃんをいじめていたのは本当?」
その時初めて、マユはサツキをいじめていた事を自覚した。
一瞬にして、走馬灯の様に全ての記憶が流れた。
あ、あの時だ。
『サツキって、アカリの事嫌いなの?』
その瞬間マユは、やっぱり自分はあの時聞き間違いをしたんだと思った。
でもその後、アカリが言った言葉は絶対に聞き間違いじゃ無かった。
『明日からサツキの事無視しようよ!』
マユは後悔した。とても後悔した。
なんであの時もっとちゃんと聞けなかったんだろう。
どうして一緒に無視なんてしたんだろう。
先生の言う事は全部本当の事だった。
今までマユがサツキにしてきた事。
ただ一つ気になったのは、
そこにアカリの名前が無かった事。
…ああ、私は裏切られたんだ。
そう思ってしまった。
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