小学5年生

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先生はマユを責めた。 どうしてそんな事をしたんだ?って。 でもマユは答えられなかった。 申し訳なくて、混乱して、後悔して。 そして先生が言ったんだ。 「ほら、そこに立ってよ。あなたがサツキちゃんにしたみたいに、押してあげるから。」 マユは足がすくんで立てなかった。 先生に背を向けられなかった。 ああ、私なんて事したんだろう…。 サツキはずっとこの恐怖に耐えてたんだ…って。 ふと視線を逸らすと、アカリとサツキは泣いていた。 下を向いて泣いていた。 マユは泣けなかった。 申し訳なくて。 自分が泣いても、サツキの人生は元に戻らないし、泣いたところで解決しないから。 あんたが泣いてどうするの? って、責められる気がして…。 その後マユは心からサツキに謝った。 謝って許されるわけでもない。 でも謝るしか方法は無かったから。
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