小学5年生

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その場は一旦落ち着いて、 先生もちゃんと謝れた事を褒めてくれた。 ただ、マユの中の疑問は晴れなかった。 アカリは、本当の事言ったのかな? アカリがマユに確かめてと言った。 マユは言う通りにしただけだ。 ただ疑問に思った。 でも実際に暴力を振るったりしたのはマユだけだったし、最後の方はマユ1人でいじめていたから、弁解もしなかった。 家に帰ると皆んなが心配していた。 中々3人が帰って来ない。 それに帰って来たと思ったら先生も一緒だったから。 マユは誰にもこの事を話せなかった。 自分が悪いと分かっていたから。 1人で悩み続けた。 何でこんな事をしてしまったんだろう。 夜になると、先生が家に来た。 サツキの家、アカリの家を順に回って、最後にマユの家に来た。 マユは怖くて隠れていた。 1時間も2時間も隠れていた。 怒られるのが怖かった。 ただ、先生の話す声は聞こえていて、 耳を塞いでも、聞こえないふりをしても、マユは聞いていた。 教頭先生の言葉は優しかった。 マユを一方的に責めなかった。 マユはどんな風に怒られるのか、責められるのかを考えていたから、その優しさに泣き崩れそうになった。 ただ、隠れていたから、泣けなかった。
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