小学6年生

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ある日の登校中。 登校班で歩くのにも慣れて、遊びながら歩く事もしばしば。 そんな時、アカリとマユと、その前にサツキの妹のナツキがいた。 登校班の先頭にはサツキがいて、少し遠くなっていた。 その距離を縮めようと、前にいたナツキにマユは声をかけ、背中を押した。 「ナツキ、ちょっと前詰めてよー」 「わっ、それ凄い楽じゃん!もっと押してよ!」 ナツキがそんな事を言ったので、マユは少し力を込めて押した。 押しすぎた。 ナツキが転んでしまった…。 「あっ…だ、大丈夫?」 マユは焦った。怪我をさせてしまった。 「あ、ごめんごめん、大丈夫!」 ナツキは笑って言った。 「えっ、あの、でも…」 「本当大丈夫だから!」 そう言って行ってしまったナツキの背中を見ることしか出来なかった。 大事な一言も言えず。
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