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その日帰ると、母に聞かれた。
「ナツキの事転かしたって?」
今朝の事だと、マユは全てを話した。
「お母さんが靴下破って帰って来たからビックリしたって連絡来たよ。」
マユは思った。
また、やっちゃった…。
次の日の放課後、家の外で遊んでいた時、サツキが来て言った。
「ナツキに謝ってほしい。」
マユはすぐサツキについて行って、
ナツキに謝った。
その場は解決したように思えた。
今度はサツキのお父さんに呼ばれた。
「なんで直ぐに謝らないのか」
怒られた。当たり前だ。
前の事もあって、お父さんはとても怪訝な顔をしていたし、今度は怪我をさせた。
今度は本当に許されない事をしたと思った。
マユの両親も謝った。
詫びの品も渡した。
マユは許されなくても仕方ないと思った。
でも、サツキもナツキも許してくれた…。
二度目なのに、もうしないと誓ったのに…。
なんでこんなにも優しいのかと疑問に思うほど、2人は優しく、マユを許してくれた。
マユはこの時初めて少し、涙を流した。
すぐに泣き止んだけど、泣いた。
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