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ボクの通っていた中学は男子が学ラン、女子はセーラー服で男女の差が大きくありました。
高校でも男子が学ランで、女子はブレザー。
女子の制服やスカートへの嫌悪は少なかったのであまり考えずにいましたが、
時々、先生が「男子手伝って」や「女子アレしといて」と言うと少し違和感を覚えました。
何となく調べてみるといろんな性別がある。
別に男になりたい訳じゃ無かった。
まだハッキリわからないけど、自分は性別が無いんじゃないかなぁと考え始めました。
まぁ思春期ですから、身体の変化だったりを目の当たりにすると、だんだん女性への嫌悪感が増してきました。
それが中学2年の頃でした。
今はそれ程でもないんですけど。
まぁ周りに言う程でも無いと思ったので、そのまま、無難に生活しようと思いました。
今思うと、女性である事から逃げようとしたんだと思います。
中学の部活は女子バスケで、体力も無く部内の底辺争いをしていました。
そして先生がここだけの話、最悪な人で“部活”という空間が嫌いでした。
でも時々男子と一緒に合同練習をすると、男子の顧問の先生は優しくて、ボクの事もちゃんと選手として扱ってくれました。
だから男子が羨ましかったんだと思います。
それに、言い訳ですがプレーが下手でも男子は「お前下手すぎ!」と笑っていました。
でも女子では、主に先生は下手な選手は殆ど選手として扱ってくれませんでした。
それにはボクにも原因があるんですけど。
だから、どんなに下手でも笑い事にしてくれる、どんなに下手でも選手として扱ってくれる男子が羨ましかった。
そうして過ごして行く内にだんだんと“女性ではない”と自認するようになりました。
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