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マユの親友が愛知へ引っ越した。
大阪と愛知。
全く連絡を取れない訳でも、
絶対に会えない距離でもないが、
幼いマユにはとても遠くに感じた。
他にも沢山友達はいる。
でも、1番の心の拠り所を無くしたマユは毎日が寂しくて仕方なかった。
そんな時、アカリがおかしな事を聞いて来た。
「ねぇ、マユ知ってる?サツキって私の事嫌いなんだって…」
「…え?どういう事?」
マユは訳が分からなかった。
だってアカリとサツキはずっと一緒にいて、毎日遊んだり喋っていた。
つまり、親友同士だった。
これは本人たちも言っていたから。
「なんか、他の子が言ってたんだ…。それでね、マユにお願いがあるんだけど…サツキに本当か聞いて欲しいんだ。」
なんだ、ただの噂だ…。
「わかった。今度聞いてみるね!」
こんなの嘘に決まってる。
マユはそう思っていた。
そしてマユは聞いた。
「ねぇ、サツキ、ちょっと変な事聞いて良い?」
「良いよ?」
「なんかさ、噂で聞いたんだけど、サツキってアカリの事嫌い、なの?」
聞いちゃった…嘘、だよね?
大丈夫だよね…。
そう思っていた。
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