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近くに置いてある水筒を持ち上げ、蓋を開ける。
中に入っているのは水だ。
僕はそれを半分くらいになるまで勢いよくラッパ飲みする。
段々、寝起きの不機嫌さが抜けていくような、そんな気がした。
人心地をついてから僕は何気なく、窓の外を眺めた。
あれ、そういえば。
僕はなんでこんな時間に目を覚ましたんだっけ。
————そうだ、声だ。
窓の外から騒がしい声が聞こえて……うん!?
声だって!?
僕は半狂乱になって窓へ飛びつくと、耳を済ませた。
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