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いつも何でも言うことを聞いてくれる忠実な犬であったはずの僕を不審に思い、必ず何か探りを入れてくる。
そうなればまた僕は苦しいウソを吐かなくてはいけなくなり、ますます妹の不審感を高めてしまう結果に繋がる。
もうこれ以上、妹に対してウソを吐いたり、疑惑の視線で見られるのは耐えられないんだ。
もうこうなっては手段など選んでられないッ!
僕はギャーギャーと文句を吐き散らす大鷹さんの目の前に、とっておきの最終兵器をちらつかせてやることにした。
それは、僕が今まで集めては隠し、集めては隠しを繰り返してきたコレクションの一品、最高級のムフフ本である。
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