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僕はそれで大鷹さんの目の前を振り子のように揺らしながら、出来るだけいやらしさ全開の声でこう囁いた。
「大鷹さん。
貴方にもし僕の漫画探しにご協力して頂けた暁には、この至高の一品を喜んで献上いたしましょう。
もう、どこの本屋にも置いていないプレミアものです。
その品質、そして刺激はこの僕が保証いたしましょう」
「……いや、別に要らないです」
大鷹さんは興味ない、とでも言いたげにプイッと顔を右に逸らす。
だが、僕には全て分かっていた。
彼女はウソを吐いている。
自分の心とは正反対の行動をとって、なんとかムフフ本を拒否しようとしているのだと。
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