【シーズン1】 ホームタウンオブザデッド

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観念したように、大鷹さんは胸にムフフ本を抱いたまま、ぐったりとうなだれる。 どうやら彼女は自分の心と向き合い、そして理解したようだった。 自分の中に眠る。もう1人の(ムッツリスケベ)を。 彼女に向かって、僕は囁くように言った。 「協力して、頂けますよね?」 ————こくり。 大鷹さんはゆっくりと首を縦に振る。 彼女の鼻から垂れる血は、まだ止まる様子がなかった。
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