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「————!」
(うん……?)
「——っちゃダメだ! 早まっちゃダメだ!」
(なんだなんだ、こんな朝っぱらから……)
意識の外側から聞こえる誰かの声。
その叫びで思わず、僕は目を覚ました。
時計を見ると、まだ午前4時。
窓の外は薄暗く、いつも朝に鳴いているハズの小鳥達はまだ夢の中にいるようだった。
(誰だよ、全く。
こっちは昨日のマンガ探しでクタクタに疲れているんだ。あと5時間は寝かせてくれ……)
僕は体を動かそうとして、異状に気がついた。
体に馴染んだソファーの感触じゃない。
背骨の上にごつごつとした、硬い感触がある。
部屋の地べたに直接寝ているのだ。
まさか……。
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