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…………これは、進化か?
………退化か――――――?
――――『人間』ではなくなった
地球の覇者達は……………
代わりに『何』へと変貌したのだろうか…………?
――――――――『蟲』だ。
空から降って来た、無数の蟲達に………、
多くの人々が寄生された。
奴らは突然、現れた――――――。
天が口をパックリと開けるかの如く、
神の膓のような生々しき赤が、空を婉曲に分断した。
それは、後に………
『赤い虹』と名付けられた、怪奇現象だった。
赤く、ウネウネと動く寄生中………
…………異界からの侵略者とも噂される
『蟲』が、雨の如く天から降り注ぎ………
人々を飲み込んだ。
俺は、引き込もっていた部屋から、
ネットの中継を見続けていたが………
人々が阿鼻叫喚する中で降り頻る赤いうねりは、良く出来た合成のようにしか
見えず―――――…………。
それ位―――――、
現実から距離を置き続けた俺の目から見ても、現実離れした出来事だった―――――。
何かの怪奇SFでも見ているような気分で、
俺は、その様を楽しむ。
「…………何だ、コレ…………?
本当に起こってんのか―――――?」
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