三年振りのワンコ

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そんな不変の毎日が ある日突然終わりを迎えた 「雨宮がアキレス腱断裂で入院した」 そう聞いたのは 係の仕事で練習に遅れて参加した日だった 「・・・え」 呆然とする俺に 「心配するな手術すれば、また バスケット出来るようになるさ」 そう言って男バスのキャプテンは言ったけど 中学最後の大会は目前で あんなに真剣に取り組んでいた眞子先輩を想うと いつもとは違う胸の痛みに手を当てた 結局・・・ あの日を最後に眞子先輩が体育館に来ることは無くなった そのうちに三年生は引退して 高校の練習に参加するようになった 校内ですれ違っても 眞子先輩は目すら合わせてくれなくて 知夏先輩と一緒にいるものの 前みたいにはしゃいでいる様子を見ることはなかった そのまま高校へと進級した先輩達 男バスの先輩から 眞子先輩のことはよく聞いていたけれど バスケットに復活することなく 帰宅部のままらしかった それでも やっぱり・・・好き 俺の気持ちは一ミリも揺らぐことなく続いていて やっと同じ高校生になった さて、眞子先輩? 俺・・・背も伸びたし 結構モテるんです キャプテン情報からすると 彼氏は作らない主義ってことみたいなので 今日から全力で口説かせていただきますっ! side out
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