ワンコの誘い

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「・・・いいの・・・」 「ん?」 「眞子先輩、調子悪いとかじゃないですか?」 あ゛ーーーーーーーーっ もう!!涼太って!! 俯いたままの私を放っておくとか ・・・・・・できないか 意を決して 恐る恐る顔を上げる・・・っ 視線が合った瞬間 驚いたように目を見開いた涼太 ・・・ん? 頬が赤い他に変なことあった? 今度は別の意味で焦りだす 「・・・眞子、先輩?」 「・・・ん?」 「・・・熱、じゃないですよね?」 あ゛ーーーーーーーーっ 思うより顔が赤かったのか 自分の変化にガックリくる 「手は冷たいから・・・」 そう言って繋いだ手を持ち上げる涼太 「・・・うん、大丈夫だから」 気にしないでと続けようとした私に 「その反応、俺と手を繋いだからですか?」 涼太は真っ直ぐなパスを投げてきた 「・・・っ」 驚き過ぎて俯きかけた顔をまた上げてしまった 「眞子先輩?俺、期待しても良いですか?」 「・・・っ」 「眞子先輩?」 キラキラした笑顔の涼太を見ているだけで良いと思ったのに 少し揺れる瞳を見た瞬間 涼太は笑顔の方が良い・・・と 思ってしまった 「・・・うん」 視線を合わせたまま小さく頷いてみせる すると その瞬間破顔した涼太は 「シャーーーーーーーー」 大きな声で吠えた
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